ニイハウ島は、太平洋のハワイ諸島のカウアイ島から、南西27kmにある個人所有の島でおます。

1864年にスコットランド人のエリザベス・シンクレア夫人がカメハメハ5世（1863年 - 1872年）から、ピアノ1台と 10,000 ドルで、島を島民付きで買い取った。
現在も、シンクレア夫人の末裔であるロビンソン一家がニイハウ島を所有しておる。
島に出入り出来るのは原則としてロビンソン一家とカウアイ郡の関係者だけで、一般人の出入りは難しいと言われておる。
現在では島の一部を散策できるツアーもあり、上陸については容易であるが、島民への接触は招待された者以外は認められていへん。

島は火山性の島で、最高峰はバニアウ山（390m）でおます。

面積は179km2で、人口約250人。島民はロビンソン一家とそれに仕える日系人の子孫を除けば全員が純粋なハワイ人であり、現在もハワイ語を使用し、プウワイと言う集落地で古来からの伝統的な生活を送っておる。

しかし実際には、これらのニイハウ島民は外部世界とまったく接触がないわけではなく、船でオアフ島へ買い出しに出たり、他の島に移住している親類宅を訪問しているやらなんやら、一般に喧伝されているよりも普通の日常生活を送っているようでおます。


1941年12月7日、真珠湾を攻撃した日本海軍の零戦のうち1機がエンジントラブルのためニイハウ島に不時着した。
パイロットの西開地重徳一飛曹は、一旦は日系アメリカ人2世の原田義男に救助され匿われたものの、住民に地図や拳銃を奪われ、取り戻すために戦ったのち、西開地は殺害され原田は自殺した。
住人にも負傷者が出た。